雨の日にだるいのはなぜ?体が重い理由を理学療法士が解説

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雨の日にだるいのはなぜか、という相談は秋の長雨の時期に増えます。朝から体が重く、傘を差して駅まで歩くと肩も脚も疲れる。原因は気圧だけではありません。この記事では、雨の日のだるさを出るタイミングで3つに分け、身体の使い方から減らす方法を理学療法士がお伝えします。

目次

雨の日にだるいのはなぜか

雨の日のだるさは、気圧の変化で自律神経(じりつしんけい・体温や血圧を自動で調整する神経)が乱れるため、と説明されることがほとんどです。気圧の変化に体が反応する人がいるのは確かで、天気に合わせて頭痛やめまいが出る方もいらっしゃいます。

気圧だけでは説明しきれない

ただ、指導の現場でお話を聞くと、だるさの出方は人によってかなり違います。雨が降り出す前から重い方もいれば、雨の中を出歩いた日の夜だけ疲れる方、雨が何日も続いたころに重くなる方もいます。同じ「雨の日のだるさ」でも、起きていることが別なのです。

雨の日は身体の使い方が変わる

雨の日は、片手で傘を持ち、足元を見ながら、滑らないように小さな歩幅で歩きます。晴れの日とは腕も首も足首も、使い方がまるで違います。雨の日のだるさの一部は、天気そのものではなく「雨の日の歩き方」で作られていると当店では考えています。

だるさが出る時期で分ける

まず、だるさがいつ出るかで3つに分けてみてください。打てる手は、どれに当てはまるかで変わります。

だるさが出るとき主な原因打ち手の方向
雨が降る前・降り始め気圧の変化への反応予定と睡眠を整える
雨の中を歩いた日の夕方〜夜傘と歩き方による負担持ち方・歩き方を変える
雨が続いて数日たったころ動く量の低下家の中で歩く量を足す

①降る前からだるい

空が晴れているうちから体が重く、頭がぼんやりする。雨が降り始めると少し楽になる。この形は、気圧が下がり始めるタイミングに反応している可能性が高いです。体の使い方とは別の話なので、無理に動いて解消しようとしないほうが楽に過ごせます。

②出歩いた日の夜にだるい

朝は普通だったのに、雨の中を通勤や買い物で歩いた日は、夕方から首や肩、ふくらはぎが重い。在宅で外に出なかった日は平気。この形は、傘と歩き方の負担が中心です。この記事でいちばん詳しく扱うのがこのタイプです。

③雨が続くとだるい

1日目は平気でも、雨が3日、4日と続くうちに体が重くなる。この形は、外に出る回数と歩く量が減ったことの影響が大きいです。雨の週は、晴れの週に比べて歩数が半分ほどに落ちている方も珍しくありません。

雨の日の体に起きること

②のタイプについて、雨の日の歩き方が身体にどう負担をかけているかを3つに分けて見ていきます。

傘を持つ側の肩が上がり続ける

傘を差すときは、肘を曲げて腕を体の前に浮かせ、頭の上に傘が来るように支えます。このとき、傘を持つ側の肩は少し持ち上がったままになります。風が吹けば傘があおられ、そのたびに腕と肩で押し返します。

駅まで10分歩けば、その間ずっと片側の肩だけが働き続けます。帰宅後に片方の首筋だけが張っている方は、傘を持っていた側と一致していることが多いです。

腕を振らずに歩いている

片手は傘、もう片手はバッグ。雨の日は、両腕とも振れないまま歩いている方がほとんどです。腕振りは見た目の問題ではなく、歩くときの体のねじれを打ち消す役割を持っています。腕が止まると、その役割を体幹の筋肉が肩代わりします。

滑らないように歩くと足首が休む

濡れたタイルや駅の床で滑らないように、雨の日は歩幅を小さくし、足の裏全体でそっと着地します。後ろ足で地面を押し出す動きはほとんど使いません。

押し出しが減ると、前へ進む力は太ももの前や股関節の付け根で脚を運ぶ動きに頼ることになります。同じ距離でも脚の疲れ方が変わるのはこのためです。歩くこと自体で疲れやすい方は、歩くと疲れる原因|後ろ脚で押す歩き方もあわせてご覧ください。

理学療法士の視点|腕振りと傘

ここからは運動学の側から、雨の日の歩き方で疲れやすくなる理由を補足します。

腕振りは骨盤のねじれを相殺する

歩くとき、右脚を前に出すと骨盤は左へねじれます。このとき左腕が前に振られ、胸から上が反対向きにねじれることで、体全体の回転が打ち消されます。腕と脚が対角に動くのはこのためです。

腕を止めたまま歩くと、打ち消しが効かなくなります。体が左右にねじられるのを、腹斜筋(ふくしゃきん・わき腹にある、体をひねる筋肉)や背中の筋肉で止め続けることになります。腕を体に固定して歩くと、普段どおり振って歩くより消費するエネルギーが1割ほど増えるという研究があります。雨の日の通勤で、距離のわりに疲れるのはこの影響が考えられます。

肘が体から離れるほど肩が働く

傘の重さは数百グラムですが、肩にかかる負担は重さだけで決まりません。肘が体から離れて前に出るほど、肩の付け根から傘までの距離が長くなり、てこの原理で肩の筋肉が受ける負担が大きくなります。風で傘が引っ張られるときも同じで、肩から遠いところを持っているほど押し返す力が多く要ります。

このとき働くのは、肩を前に上げる三角筋(さんかくきん・肩を丸く覆う筋肉)の前側と、肩甲骨を吊り上げる首の付け根の筋肉です。傘の負担は、傘の重さよりも持つ位置で変わるというのが、運動学から見た答えです。肩に力が入ったまま抜けない感覚がある方は、体の力が抜けない原因も参考になります。

足元を見ると首が前に出る

水たまりを避けるために、雨の日は視線が下がります。目だけでなく頭ごと下を向くので、首は前に倒れた位置で頭を支え続けます。首の後ろの筋肉は、頭が前に倒れるのを引き止める役割です。傘で片側の肩が上がっていることと重なり、首の片側に負担が集まります。雨の日に頭が重くなる方は、肩こりからくる頭痛と運動していい日もご覧ください。

自分で確かめる方法

自分のだるさがどのタイプかは、次の3つで見当がつきます。どれも次の雨の日に試せるものです。

  • 窓ガラスで肩の高さを見る:傘を差して歩いている途中、店の窓やショーウィンドウに映る自分の肩を見ます。傘を持つ側だけ肩が上がっていれば、傘の負担が出ています
  • 帰宅後に左右の首を比べる:首を左右に倒し、どちらが突っ張るかを確かめます。傘を持っていた側が突っ張るなら、②のタイプが強いと考えられます
  • 雨の週と晴れの週の歩数を比べる:スマートフォンの歩数記録で、1日あたりの歩数を比べます。雨の週に大きく減っていれば、③のタイプが重なっています

どれにも当てはまらず、降る前から重いだけなら①のタイプです。①は身体の使い方より、予定と休み方で対処するほうが合っています。

放っておくとどうなるか

雨の日のたびにだるさが出ると、「雨の日は仕方ない」とあきらめがちです。ただ、②と③のタイプは、雨の日の過ごし方で毎回くり返し作られています。

秋の長雨や梅雨のように雨の日が続く時期は、片側の肩の負担と歩く量の低下が積み重なります。晴れた日に戻っても首の張りが抜けない、少し歩いただけで疲れる、という形で残る方もいます。動かなさすぎのだるさと、使いすぎのだるさは対処が逆です。どちらか迷う日は、疲れてる時は運動すべきかの5分の見極め方で確かめてください。

雨の日のだるさを減らす工夫

ここまでの内容から、打てる手を5つに整理します。①〜③のどのタイプに効くかも添えています。

1. 傘は肘を体に寄せて持つ(②)

肘をわき腹に軽くつけ、前腕を立てるようにして傘の柄を持ちます。肩から傘までの距離が縮まり、肩をすくめずに支えられます。風が強い日は、柄の端ではなく少し上を握ると、あおられたときに押し返しやすくなります。信号で止まるたびに持つ手を替えると、片側だけに負担が集まるのを防げます。

2. 空いた手を振って歩く(②)

雨の日は、手に提げるバッグをリュックや斜めがけに替えます。傘を持たない側の腕が自由になれば、片腕だけでも振って歩けます。片腕が振れるだけでも、体のねじれを止める仕事はかなり減ります。

3. 滑りにくい靴で歩幅を戻す(②)

小さな歩幅は、滑るのが怖いから選んでいる歩き方です。溝の深い靴底やゴム底の靴に替えると、普段に近い歩幅で歩けます。濡れたマンホールや駅の白いタイルなど、特に滑りやすい場所だけ慎重に歩き、それ以外では後ろ足で押し出すことを意識してください。

4. 雨が続く日は家の中で歩く(③)

外に出られない日は、家の中で歩く量を足します。電話をしながら部屋を歩く、テレビのCMの間に足踏みをする、階段があれば2往復する。1回5分を2〜3回入れるだけで、雨の週の歩数の落ち込みはかなり小さくなります。

5. 降る前の日は予定を詰めない(①)

①のタイプの方は、天気予報で雨の前日が分かります。その日は重い用事を入れず、寝る時間を普段より30分早めにします。だるさが出ることを前提に一日を組むと、無理をして翌日まで疲れを持ち越すことが減ります。

セルフケアで届きにくいところ

傘の持ち方を変えても、片側の首の張りが抜けない方がいらっしゃいます。肩甲骨のまわりが硬く、肘を体に寄せると肩が前に引っ張られてしまう。晴れの日でも片側の肩が上がっている。この場合、雨の日の負担は「きっかけ」で、もともとの左右差が下地にあります。

もうひとつは、後ろ足で押し出す力そのものが弱っているケースです。滑りにくい靴に替えても歩幅が戻らないなら、ふくらはぎやお尻の筋力が落ちていることが考えられます。浦和でパーソナルトレーニングを受けられるLIMITED浦和店では、肩甲骨の左右差と押し出す力を実際に確かめてから、どちらを先に進めるかを決めます。

受診をおすすめするサイン

雨の日のだるさの多くは、気圧への反応と身体の使い方で説明がつきます。ただ、次のような症状があるときは、先に医療機関を受診してください。

  • 突然の激しい頭痛、ろれつが回らない、手足に力が入らない(すぐに受診してください)
  • 天気に関係なく、めまいや吐き気が何度もくり返す
  • 耳鳴りや聞こえにくさを伴う
  • 関節が腫れて熱を持つ、朝のこわばりが長く続く
  • 晴れの日も含めて、気分の落ち込みやだるさが2週間以上続く

天気による頭痛やめまいがつらい方は、内科や頭痛外来、耳鼻咽喉科が相談先になります。当店は医療機関ではありませんので、診断や治療は行えません。検査で異常がなかった場合は、検査で異常なしと言われた疲れの探し方が参考になります。

LIMITED浦和店での進め方

当店では、国家資格を持つ理学療法士兼パーソナルトレーナーが最初から最後まで直接担当します。監修者が別にいて指導は別の人、という形は取っていません。

雨の日にだるいというご相談では、まずだるさが出るタイミングを伺い、①〜③のどれが中心かを一緒に整理します。そのうえで、肩甲骨の左右差、腕を振ったときの胸のねじれ、後ろ足で押し出す力を確認します。

硬くなった肩甲骨や胸のまわりは整体で動く範囲を戻し、肩を下げて保つ筋肉と、ふくらはぎ・お尻で地面を押す運動を入れていきます。キツい筋トレは行わず、軽い運動が中心です。季節が変わると疲れやすい方は、寒いと疲れるのはなぜか|冬の身構えもあわせてご覧ください。

よくある質問

雨の日は運動を休んだほうがいいですか?

だるさのタイプによります。雨が続いて動く量が減っているなら、家の中で軽く動くほうが楽になりやすいです。降る前から頭が重い、めまいがするといった日は、無理に動かず休むことを優先してください。迷うときは5分だけ軽く歩き、体が軽くなるか重くなるかで決める方法がおすすめです。

気圧のせいなら、何をしても変わりませんか?

気圧そのものは変えられませんが、雨の日のだるさが気圧だけで起きているとは限りません。傘の持ち方や歩き方、動く量の低下が重なっている方は多く、その部分は自分で変えられます。雨の中を歩いた日だけだるい、雨が続くとだるいという方は、まず傘の持ち方と家の中で歩く量から見直してください。

雨の日に眠くなるのはなぜですか?

雨の日は外が暗く、朝の光で体内時計を合わせる合図が弱くなります。外に出る回数や歩く量も減るため、日中に体が目覚める刺激が少なくなります。朝はカーテンを開けて窓際で過ごし、家の中で数分歩くと、眠気が和らぐ方が多くいらっしゃいます。眠気が毎日続く場合は、睡眠そのものに原因がないか医療機関で相談してください。

まとめ

雨の日にだるい理由は、気圧の変化だけではありません。だるさが出るタイミングで、①降る前にだるい(気圧への反応) ②出歩いた日の夜にだるい(傘と歩き方の負担) ③雨が続くとだるい(動く量の低下)の3つに分けられます。②と③は、傘を肘を寄せて持つ、空いた手を振る、滑りにくい靴で歩幅を戻す、家の中で歩く量を足す、といった工夫で減らせます。

片側の首の張りや歩幅の小ささが晴れの日も続くなら、身体の側を整える必要があります。浦和のパーソナルジムLIMITED浦和店では、肩甲骨の左右差と歩き方を実際に見てから進め方を決めます。雨の季節を楽に過ごすために、体験トレーニングで身体の状態を確かめてみてください。

体験トレーニングのご案内

LIMITED浦和店では、国家資格を持つ理学療法士があなたの身体を直接評価し、整体とトレーニングを組み合わせて不調の根本改善をサポートします。JR浦和駅から徒歩5分・専用駐車場あり。運動が苦手な方も歓迎です。

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お電話でのお問い合わせ:080-1216-7723(営業 9:00〜21:00・不定休)
※体験にお越しいただいても、無理にご契約いただくことはありません。

この記事の執筆・監修者

本記事は、LIMITED総代表の飯塚勇人(理学療法士/株式会社ゼノフィット)が
執筆・監修しています。

  • 氏名:飯塚勇人(いいづか はやと)
  • 資格:理学療法士(国家資格)
  • 役職:LIMITED総代表
  • 所属:株式会社ゼノフィット
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