病院で検査を受けたのに、異常はありませんと言われた。それでも体は重く、疲れは続いている。浦和店にも、こうしたご相談をよくいただきます。検査で異常が出ないことと、疲れていないことは同じではありません。この記事では、なぜ検査に映らないのかを整理し、疲れの原因を動作の側から探す方法をお伝えします。ご自身で確かめられる目安と、あらためて受診したほうがよい場合も最後にまとめました。
異常なしは良い知らせです
まず前提として、検査を受けたこと自体に大きな意味があります。疲れの裏に病気が隠れていることは実際にあり、それを先に確かめておく手順は正しい順番です。
除外できたことに価値があります
血液検査や画像検査は、貧血やホルモンの異常、炎症、臓器の状態などを確かめる道具です。ここで異常が出なかったのなら、その範囲の心配は減ったことになります。
それでも疲れは残ります
困るのはここからです。原因が見つからないまま、様子を見ましょうで終わってしまう。多くの方が次に何をすればいいのか分からず止まります。ただ、原因が見つからなかったのではなく、検査の担当範囲の外にあるだけ、という場合が少なくありません。休んでも疲れが積み残る状態が続いているなら、寝ても疲れが取れない3つの原因もあわせてご覧ください。
検査に映らない疲れがある
なぜ映らないのか。理由は単純で、検査項目と疲れの起き方が、そもそも別のものを見ているからです。
検査が見ているのは部品です
血液の数値も画像も、体を作っている材料や部品の状態を確かめるものです。数が足りているか、傷んでいないか、炎症が起きていないか。どれも大切な情報です。
ただし、そこに動きの効率を測る項目はありません。同じ部品を積んでいても、燃費のいい車と悪い車があるのと同じです。部品の検査では燃費は分かりません。
疲れは使い方から生まれます
一日を過ごすのに使うエネルギーの量は、人によって大きく違います。同じ職場で、同じ時間、同じ作業をしても、帰宅時の消耗が違うのはこのためです。材料の量ではなく、使い方の差です。
測る条件がずれています
もうひとつ、見落とされやすい点があります。検査を受けたときの体の条件と、疲れが出るときの体の条件が、まったく違うことです。
検査は安静時に行われます
採血は座って行います。画像検査は横になって行います。どちらも体を動かしていない状態です。つまり検査結果は、止まっているときのあなたの数値ということになります。
疲れは動いている時に出ます
一方、疲れを感じるのは動いている場面です。通勤の道のり、立ちっぱなしの時間、パソコンに向かっている数時間。負担がかかっている瞬間に問題が出て、休むと落ち着く。
この測った条件と、症状が出る条件のずれが、異常なしと疲労感が同時に成り立つ理由です。止まっているときは何の問題もなく、動き出すと破綻する。そういう状態は珍しくありません。歩く場面で消耗しやすい方は、歩くと疲れる原因|場面別の見分け方で具体的な場面ごとに整理しています。
理学療法士の視点|疲れは動きの燃費で決まります
ここからが、私たちが実際に見ている部分です。動作の効率は3つの要素で大きく変わります。
立っているだけでも消費します
じっとしている時間は休んでいる時間、と思われがちです。ですが立位も座位も、重力に逆らって体を支え続けている状態です。背骨のまわりや股関節の筋肉が、ずっと働いています。
支える力に余裕がある方は、この作業を小さな力でこなせます。余裕がない方は、姿勢を保つだけで力を使い切ってしまう。何もしていないのに疲れる、という感覚には根拠があります。実際には、何もしていないわけではないからです。
動かない関節を別の場所が肩代わりします
関節の動く範囲が狭くなると、その分を別の場所が引き受けます。たとえば股関節が硬い方は、しゃがむ動作を腰と膝で補います。肩甲骨(けんこうこつ・背中側にある三角形の骨)が動きにくい方は、腕を上げる動作を首まわりで補います。
肩代わりしている場所は、本来の担当ではない仕事まで抱えます。だからそこだけが先に売り切れます。全身が均等に疲れるのではなく、決まった場所からつらくなる方は、ここが関わっていることが多くあります。
同じ作業でも使う割合が違います
これが最も大きな要素です。疲れは、使ったエネルギーの絶対量では決まりません。持っている力に対して、何割を使ったかで決まります。
階段を一段上がる仕事量は誰でもほぼ同じです。ですが、それが持てる力の3割で済む方と、8割を使う方がいます。後者にとっては、日常生活そのものが運動と同じ強度になります。一日の終わりに何も残らないのは当然です。
検査の数値は絶対値で出ます。しかし疲れは、この割合という相対的な形で起きます。ここが噛み合わないため、数値が正常でも症状が残ります。息が先に上がるのか脚が先に力尽きるのか、という切り分けは階段で息切れする原因|体力を3つに分けて解説で詳しく書いています。
自宅で確かめる4つの目安
燃費は自分でもある程度は確かめられます。当店の初回評価でも確認している、道具のいらない目安を4つご紹介します。
| 確かめること | やり方 | 気にしたいサイン |
|---|---|---|
| ①支える力 | 腕を組んで椅子から5回立ち座り | 手をつかないとできない |
| ②呼吸の効率 | 安静時の呼吸を1分間数える | 25回を超える・胸の上だけ動く |
| ③姿勢の持久力 | 楽な姿勢を保てる時間を測る | 20分ももたずに崩れる |
| ④回復の速さ | 翌朝の体の軽さを見る | 翌々日まで持ち越す |
椅子から5回立つ
腕を組んだまま、椅子から立って座るを5回くり返します。多くの方は10秒前後で終わります。15秒以上かかる、途中で止まる、手をつかないとできない。こうした場合は、体を支える力に余裕が少ない可能性があります。
1分間の呼吸の回数
座って落ち着いた状態で、1分間に何回呼吸しているかを数えます。安静時の目安は12回から20回ほどです。25回を超える、胸の上のほうだけが動いている場合は、浅い呼吸を回数で補っている状態が考えられます。
呼吸は姿勢の影響を強く受けます。背中が丸まると肋骨が動きにくくなり、一回で入る量が減ります。呼吸の癖として片づけず、姿勢とセットで見てください。
同じ姿勢を保てる時間
デスクに向かって、楽な姿勢をどれくらい保てるかを見ます。20分ももたずに座り直す、脚を組み替える回数が多い。これは集中力ではなく、姿勢を支える持久力の問題であることがあります。
翌日への持ち越し
いつもより動いた日の翌朝、体が軽くなっているかを見ます。翌々日まで重さが残るなら、その日の活動が今の余力に対して大きすぎたことになります。運動そのものが引き金になっている場合は、運動すると疲れる原因|見分け方もご覧ください。
動かないほど疲れやすい
そのままにしておくと、割合の問題は少しずつ大きくなります。
- 疲れるから動かない、動かないから余力が減る
- 同じ一日を過ごすのに、使う割合だけが上がっていく
- 日中に体を使わない分、夜の眠りが浅くなりやすい
- 翌朝すでに残っている状態で、また一日が始まる
体力が落ちたというより、日常動作が占める割合が上がったと考えると分かりやすいと思います。仕事中の組み立て方はデスクワークの疲労回復|3つの時間帯、眠りとの関係は睡眠の質を上げる運動|眠りが浅い3タイプ別にまとめています。
セルフケアで届きにくい所
ご自身で難しいのは、肩代わりしている場所を見つけることと、強度の設定です。
肩代わりは、うまくいっているからこそ気づけません。動作は成立しているので、鏡を見ても分かりません。分かるのは、そこだけ先に疲れるという結果のほうです。日中ずっと力が抜けない感覚がある方は、体の力が抜けない原因と3タイプも参考になります。
強度の設定も同じです。余力が少ない状態で一般的なメニューを行うと、割合の問題がそのまま悪化します。つらいから効いている、とは限りません。浦和でパーソナルトレーニングを受けられるLIMITED浦和店では、この2つをその場で確認しながら決めています。
受診をおすすめするサイン
検査で異常がなかった場合でも、次のような変化があるときは、あらためて医療機関にご相談ください。
- 意図しない体重の減少や、発熱が続いている
- 検査を受けた後に症状が明らかに強くなっている
- 安静にしていても強い倦怠感が数か月続き、日常生活に支障が出ている
- 胸の痛み、じっとしていても続く動悸、息苦しさがある
- 手足のしびれ、力が入らない、むくみが強い
- 気分の落ち込みが続き、朝起き上がれない日がある
時間が経ってから分かることもあります。当店は医療機関ではなく、診断や治療は行えません。上記に当てはまる場合は内科などを受診し、そのうえで運動について相談していただくのが安全です。
LIMITED浦和店での進め方
当店は疲労・不調改善を専門にしているパーソナルジムです。国家資格を持つ理学療法士が、監修という立場ではなく、その場で直接マンツーマンで指導します。
初回は評価から始めます。関節がどこまで動くか、どの動きを別の場所が肩代わりしているか、姿勢を保つのにどれくらい力を使っているか。数値ではなく動作を見るので、検査では出てこなかった部分が見えることがあります。
そのうえで強度を決めます。キツい筋トレを行うことはなく、軽い運動が中心です。硬さが強い部分には整体で先に動く範囲を広げ、肩代わりを減らしてからトレーニングに入ります。順番を変えるだけで、同じ動作でも消耗が変わる方が多くいらっしゃいます。
よくある質問
検査で異常なしなら、疲れは気のせいですか?
いいえ。検査は材料や臓器の状態を確かめるもので、動作の効率を測る項目は含まれていません。また検査のほとんどは安静時に行われ、疲れが出るのは動いている場面です。測った条件と症状が出る条件がずれているため、数値が正常でも疲れが残ることはあります。
疲れているのに運動して大丈夫ですか?
強度次第です。今の余力に対して大きすぎる運動は、割合の問題をそのまま悪化させます。逆に、完全に休み続けると余力そのものが減っていきます。軽く動いて翌朝に持ち越さない範囲から始めるのが現実的です。受診をおすすめするサインに当てはまる場合は、先に医療機関へご相談ください。
どのくらいで変化を感じますか?
個人差が大きく、お約束はできません。傾向として、姿勢の支え方や動作の順番を変えたことによる違いは、その週のうちに感じる方が多くいらっしゃいます。一方、余力そのものが増えるには数週間から数か月かかります。週1〜2回の頻度を保つことをおすすめしています。
まとめ
検査で異常なしと言われた疲れは、原因がないという意味ではありません。検査が見ているのは部品で、疲れは使い方から生まれます。しかも検査は安静時、疲れは活動時と、測る条件がずれています。見るべきは、姿勢を支えるのに使っている力、肩代わりしている場所、そして持てる力に対する割合の3つです。まずは椅子から5回立つところから確かめてみてください。
浦和のパーソナルジムLIMITED浦和店では、動作を直接評価したうえで強度を決めていきます。ご自身では判断しにくい部分です。浦和駅周辺でお勤めの方も、北浦和・南浦和からお車でお越しの方も、まずは体験トレーニングで今の身体の状態を確認するところから始めてみてください。
疲れている日に運動してよいかの具体的な判断は、疲れてる時の運動|使いすぎと使わなすぎの見分け方で詳しく解説しています。
車での移動が多い生活をされている方は、長時間運転で疲れる原因と降りる前の対策で負担の偏りを取り上げています。
自転車に乗るとすぐ太ももが張る方は、自転車ですぐ疲れる原因|サドルの高さと膝の角度で仕事の片寄りを取り上げています。
体験トレーニングのご案内
LIMITED浦和店では、国家資格を持つ理学療法士があなたの身体を直接評価し、整体とトレーニングを組み合わせて不調の根本改善をサポートします。JR浦和駅から徒歩5分・専用駐車場あり。運動が苦手な方も歓迎です。
▶ 体験トレーニングを予約する
お電話でのお問い合わせ:080-1216-7723(営業 9:00〜21:00・不定休)
※体験にお越しいただいても、無理にご契約いただくことはありません。
この記事の執筆・監修者
本記事は、LIMITED総代表の飯塚勇人(理学療法士/株式会社ゼノフィット)が
執筆・監修しています。
- 氏名:飯塚勇人(いいづか はやと)
- 資格:理学療法士(国家資格)
- 役職:LIMITED総代表
- 所属:株式会社ゼノフィット

